蔵王牛ペアリング 2025-12-02 19:21:31 蔵王牛のシャトーブリアンは、火を入れるほどに香りが開きます。外側は薄く焦がし、中心はゆっくり温めるように。赤身の繊維がほどけていく柔らかさと、上品な脂の甘み。この肉は“足し算”ではなく“引き算”がいちばん映えます。合わせるワインはシチリアのクアテルヴィティス。4つの土着ブドウが溶け合う複雑さと、透明感のある果実味。噛むほどに広がる肉の旨味と、ワインの余韻が同じ速度で消えていく。そんな「佇まいの美しいペアリング」です。