蔵王牛ペアリング

蔵王牛


蔵王牛のシャトーブリアンは、火を入れるほどに香りが開きます。
外側は薄く焦がし、中心はゆっくり温めるように。
赤身の繊維がほどけていく柔らかさと、上品な脂の甘み。
この肉は“足し算”ではなく“引き算”がいちばん映えます。

合わせるワインはシチリアのクアテルヴィティス。
4つの土着ブドウが溶け合う複雑さと、透明感のある果実味。
噛むほどに広がる肉の旨味と、ワインの余韻が同じ速度で消えていく。
そんな「佇まいの美しいペアリング」です。